鳩とカフ・リンクス

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鳩は、平和の象徴なんだそうですね。
鳩のひとつに、伝書鳩があります。伝書鳩の歴史も古いらしい。古代人もまた、鳩の帰巣本能を知っていたのでしょう。
伝書鳩を本格的に通信用として使ったのは、ロイター通信だったという。ロイター通信は、ポール・ジュリアス・ロイターが、ロンドンではじめたので、その名前があります。ロイターはもともとはドイツの人。
ロイターが最初考えたのは、ベルリンの株価をなんとか速くパリに伝えることはできないか、ということだった。このためにロイターが使ったのが、伝書鳩。1851年頃のことです。
1851年に発表された小説が、『白鯨』。もちろん、ハーマン・メルヴィルの名作であります。『白鯨』は何度か映画化もされていますね。1956には、ジョン・ヒューストン監督の『白鯨』があります。エイハブ船長に扮するのが、グレゴリー・ペック。というよりもグレゴリー・ペックは『白鯨』の映画化権を持っていたんだそうですね。
小説『白鯨』の中に。

「キャッツキル山の鷲がいて、暗黒の谷へ真逆様に下っても、再び舞上って、太陽輝く空間へ消えて行くことができる。」

ロバート・B・パーカーの『キャッツキルの鷲』は、この一文に想を得ているんだとか。1985年に発表されたミステリ。
キャッツキル山は、アメリカの保養地。アパラチア山脈の一部でもあって、標高は1,274mなんだそうですね。
キャッツキル山が出てくるミステリに、『知りすぎた女』があります。2003年に、フリーマントルが書いた物語。

「「キャッツキル?」 ジェーンは大声をあげた。 「ニューヨークから何マイルも離れているじゃない………」 」

ジェーンは、ジョージ・W・ノースコートの妻という設定。また、こんな描写も。

「ノースコートのロゴをかたどったカフスボタンが、今日の午後にティファニーから届く予定だ。」

ノースコートは、ある大手の会社という物語になっています。
あるいは鳩をあしらったカフ・リンクスなんかもいいですよね。

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