クルミとリネン

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クルミは美味しいものですよね。ただ美味しいだけでなく、栄養たっぷりの果実でもあるらしい。
右にワイン、左にクルミ。これで左右行ったり来たりすると、終わりがなくなってしまいます。クルミは摘まみとしてだけでなく、サラダに混ぜたり、小魚と一緒に佃煮にしたり。
いずれにしてもクルミは堅い殻に入っているので、これを割るところからすべてはじまります。たとえば、くるみ割り人形を使って、割る。可愛い人形の形をしていて、脚が開く。開いた脚の間にくるみを置いて、割る。あれほどに堅い殻がいとも容易く割れてしまいます。
くるみ割り人形の起源は知りません。が、広くヨーロッパに古くからあったようです。事実、ホフマンは『くるみ割り人形とねずみの王様』という童話を書いています。1816年に。少なくともその時代からくるみ割り人形はあったのでしょう。
ホフマンの原作をフランス語にしたのが、アレクサンドル・デュマ・ペール。このデュマの『くるみ割り人形』に想を得たのが、チャイコフスキー。もちろんバレエで有名な『くるみ割り人形』のことでもあります。初演は、1892年の12月18日。このことと関係があるのかどうか。ヨーロッパでの『くるみ割り人形』は、年末にふさわしい音楽とされているんだそうですね。
チャイコフスキーの『組曲第三番ト長調』が発表されたのが、1885年のこと。1885年9月10日に生まれたのが、D・H・ロレンス。英国、ノッティンガム、イーストウッドに。
D・H・ロレンスが1913年に発表した短篇に、『苦労の種』があります。この中に。

「彼は古い緑色の麻地のスーツを着ていた。」

「彼」とはある男爵のこと。男爵ではありませんが、「麻地のスーツ」は着てみたいものですね。

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