ベルとピー・コート

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ベルで、スコットランドの発明家といえば、グラハム・ベルでしょうか。アレクサンダー・グラハム・ベル。
グラハム・ベルは、電話機の発明者であります。1876年3月3日に、特許を得ています。1876年。グラハム・ベルはヴィクトリア女王に招かれて、お褒めの言葉をいただいてもおります。
1888年。「ナショナル・ジオグラフィック協会」発足。グラハム・ベルはこの時の設立委員のひとりでも。雑誌の『ナショナル・ジオグラフィック』はよく知られているところでしょう。
ベル自身は電話は勉強の妨げと考えて、自宅には置かなかったそうですが。ベルはいつもベッドの中で、ブリタニカ百科事典を読む習慣があったという。ブリタニカ百科事典を読みながら、眠りについたとか。
スコットランドにはもうひとりの、ベルが。ジョゼフ・ベル。エディンバラ大学の医学部教授。ジョゼフ・ベルの生徒だったのが、コナン・ドイル。ある時、ベル教授のところに、ひとりの患者が。その患者が口を開く前に、ベルは言った。
「あなたは最近まで軍人でしたね。西インド諸島のバルバドスに居ましたね。…………」
などと、ことごとく言い当てて、生徒を驚かせたそうです。
後にコナン・ドイルが「シャーロック・ホームズ」を書くのに、ジョゼフ・ベルの印象を重ねること、少なくなかったという。
コナン・ドイルが1892年『ストランド・マガジン』4月号に発表したのが、『独身貴族』。ただし物語の時代背景は、1886年のことになっているのですが。

「警部はピージャケットに襟巻きという、どうみても船乗りとしかみえないいでたちdr、手には黒い粗布のバッグをさげていた。」

1886年頃の英国でのピー・ジャケットは、船員専用といった印象があったのかも知れませんね。イギリスでは今も「ピー・ジャケット」と呼ぶことが多いようですね。

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