フォアグラとホワイト・タックス

20110312222037!Auberge_Haeberlin_025_cropped
Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

フォアグラは憧れの美味ですよね。フォアグラはアピキウスの頃にもあったという。アピキウスは、古代ローマの食通ですね。
世界ではじめての『調理ノート』の著者でもあります。ただし現存する書物としての。この『調理ノート』にも、フォアグラが。もっともここでは、豚のレバーを肥大させたものなんですが。そしてこの「フォアグラ」の作り方も、アピキウスの考案なんだとか。豚に干イチジクをたくさん食べさせることによって。

さて、フォアグラの調理の仕方とは。まず、フォアグラを薄切りに。切って、ガルムに漬ける。ガルムは、古代ローマの魚醤。しばしの間漬けておいたフォアグラを取りだして。スパイスとハーブにまぶしてから、網脂に包む。包んで、グリルで焼く。これは美味しそうですね。

フォアグラは、古代エジプトにもあったそうですから、古い。紀元前二千五百年頃のレリーフに、鵞鳥を太らせている絵が遺っているらしい。
フォアグラが出てくるミステリーに、『ナイト・マネージャー』が。1993年に、ジョン・ル・カレが発表した物語。

「フォアグラとソーテルヌってどう。」

これはフォアグラにどんなワインを合わせるかの相談をしているところ。また、こんな描写も。

「白のディナー・ジャケットにジーパンのラングボーンらが……」。

サンディ・ラングボーンは、ある富豪の側近という設定。うーん。いいですね。白のタキシードに、ブルー・ジーンズ。
もちろん、フォアグラを食べに行くにもぴったりでしょうね。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone