ラグビーとライト・ブルー

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ラグビーは、球技のひとつですよね。まことに、勇ましいスポーツ。ふつう男の競技とされています。
今は女子野球があるように、女子ラグビーもあるかのでしょうか。どなたか博学のお方に教えていただきたいものですが。
おしゃれとの関係で申しますと、「ラガー・シャツ」。襟つきの、丈夫なジャージー。多くはゴム製のボタン。あれはぶつかってもケガをしないための配慮なんだそうですね。
ラグビーが題につく小説に、『万延元年のラグビー』があります。筒井康隆の短篇。これでもし、おやっ、と思われた方は小説通かも知れません。大江健三郎の長篇に、『万延元年のフットボール』があるからです。
『万延元年のラグビー』は、題名からしてすでにパロディになっているわけですね。万延元年は、桜田門の変があった年。それを題材としながら、徹底的に、抱腹絶倒の物語になっています。
『万延元年のラグビー』にも、エリス少年の伝説が出ています。1823年。英國、ラグビー校の、ウイリアム・ウエッブ・エリスが、相手のキックを受け、ボールを持って走り出したという物語。
ラグビー校は、1567年の創立というから、古い。ラグビー校はもともと、学費の要らない学校として生まれたんだとか。ラグビーという町の、豊かなシェリフという人物の遺言によって。
ラグビーの出てくる随筆に、『知識人のかなしみ』があります。池田 潔の名随筆。池田 潔は戦前のケンブリッジ大学に学んだ人物。

「笛と同時に勝ったティームが負けた方の名を呼んでフレを三唱し、敗軍これを酬て試合を終るのがラグビーの慣はしである。」

池田 潔の随筆には、『よき時代のよき大學』があって。この中に。

「淡青 ( ライトブルー ) に塗られた八艇のオールが灰色のカム川の水面を切つてゆく。」

ライト・ブルーは言うまでもなく、ケンブリッジ大学のシンボル。オックスフォード大学がダーク・ブルーであるのと、対照的です。
盛夏に白のブレイザーを着るには、ライト・ブルーで縁取りするのは、そのためなのです。
ライト・ブルーは美しい色。もちろんラグビー見物にも最適でしょうね。

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