ベルファーストとヘリンボーン

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ベルファーストは、北アイルランドの街ですよね。人口はざっと、30万人ほどであるらしい。
ベルファーストは、ベルファースト湾に面していて。「砂州を渡る場所」を意味する言葉から、「ベルファースト」の地名が生まれたんだそうですね。
ベルファーストは、その昔、リネン産業で栄えたところ。どうしてベルファーストでリネンだったのか。十七世紀末。フランスから多くのユグノーが、移り住んだ。そのユグノーが興したのが、リネン産業だったのです。
ベルファーストでもうひとつ有名なのが、「タイタニック号」。「タイタニック号」は、ベルファーストの、「ハーランド・ウルフ造船所」で建造されたものです。
ベルファーストが出てくるミステリに、『英国のスパイ』があります。ダニエル・シルヴァが、2015年に発表した物語。

「ベルファーストのストラトフォード・ガーデンズ八番地に住むキャサリン・ドナヒューの海外渡航歴をすべて調べてほしい、という内容だった。」

また、『英国のスパイ』には、こんな描写も出てきます。

「グレイのフランネルのズボンと杉綾模様のジャケット、ブルーのシャツにはフランス製のカフス。」

これは英国、MI- 6 の長官、グレアム・シーモアの着こなし。「杉綾模様」の横に、「ヘリンボーン」のルビがふってあります。
ヘリンボーンは、英語。杉綾模様は、日本語。シェヴロンは、フランス語。ほぼ、同じ柄を指しています。替上着には最適の柄であるのかも知れませんね。
もちろん、ベルファーストを旅する時にも、着ていたいものです。

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