ポーランドとボールド・ルック

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ポーランドでも、よくチーズを食べるんだそうですね。それも、シェーヴルが多いんだとか。シェーヴルは、山羊の乳から造られるチーズのことであります。
今からざっと5,500年前のポーランドでは、すでにチーズが造られていたという。もし、それがほんとうなら、チーズの歴史はポーランドにはじまるとも言えるでしょう。と同時に、世界最初のチーズは、シェーヴルだった可能性が大きいということにもなるでしょう。
ポーランドの公爵夫人の役を映画で演じたのが、イングリッド・バーグマン。1956年のルノワール監督『恋多き女』。この映画のなかで、イングリッド・バーグマンはエレナ・ソロコフスカ公爵夫人の役を。
当時、イングリッド・バーグマンに会った日本人女性に、川喜多かしこがいます。

「薄いメーキャップで、唇の色もほとんど紅を使っていない。つまんだような鼻。厚目のよく締まった口。笑うと美しい歯並びがのぞく。」

川喜多かしこ著『映画ひとすじに』に、そのように書いています。川喜多かしこは、「東和映画」の社長、川喜多長政の妻だったお方。外国映画の輸入に力のあった人物。
イングリッド・バーグマンの映画で忘れられないものに、『汚名』があります。1946年のヒッチコック映画。共演は、ケイリイ・グラント。1946年は、昭和二十一年のことになります。バーグマンはうっとりするドレス姿であらわれるのですが。このバーグマンの衣裳を担当したのが、ベテランのイーディス・ヘッド。
一方の相手役が、アメリカの秘密情報部員に扮する、ケイリイ・グラント。ケイリイ・グラントが洒落者であるのはいうまでもありません。が、いろんな着こなしで愉しませてくれるのですが、すべてボールド・ルック。1940年代に特徴的な、いかにも男らしいシルエットのことです。
男の服はほとんど変化ないように思えて。さすがに八十年近く前の映画を観ると、「時の流れ」を感じさせてくれます。

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