エストニアとエルボー・パッチ

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エストニアは、バルト三国にひとつですよね。バルト三国は、フィンランドの南に位置します。
エストニア、ラトヴィア、リトニア。この三つの国を、バルト三国と呼ぶんだそうですね。
エストニアの血を引く作家に、ヘリマン・ヘッセがいます。ヘルマン・ヘッセ自身は、1877年7月2日。ドイツの南、ヴュルテンベルクの、カルフに生まれています。が、そもそもヘッセ家は、エストニア出身だということです。
ヘルマン・ヘッセのお父さんは、カール・オットー・ヨハネス・ヘッセ。このカール・ヘッセは、内村鑑三の『代表的日本人』の翻訳者。1908年のこと。英語で書かれた『代表的日本人』を、ドイツ語に訳しています。そんなことから、カールは新島 㐮とも親交があったそうですね。
ヘルマン・ヘッセの代表作は、『車輪の下』でしょうか。『車輪の下』をはじめて日本語訳したのが、高橋健二。高橋健二は、昭和六年に、スイスで、ヘルマン・ヘッセに会っています。高橋健二が、ドイツ留学中のことです。
『車輪の下』の主人公は、ハンス少年ですね。ハンス少年はほとんどヘッセ自身と言っても、間違いではないでしょう。
ヘルマン・ヘッセはなんとしても詩人になりたくて。そのための廻り道をたくさんしているらしい。そのことを書いたのが、『車輪の下』なのです。
TVの出演者から作家になったのが、マッティ・ロンカ。エストニアに近い、フィンランドに、1959年に生まれています。フィンランドの「YLE」の、ニュースキャスターだったとか。「YLE」は、フィンランドの公共放送局。
マッティ・ロンカの第一作が、『殺人者の顔をした男』。2002年に出版されています。この中に。

「ダークグレーのズボンと、見覚えのあるスエードの肘当てのついたカーディガンを着ている。」

これは、アールネ・ラーションという人物の着こなし。たぶん、エルボー・パッチが添えてあるカーディガンなのでしょう。
エルボー・パッチ自体はなにもカーディガンと決まったわけではありません。スェーターにもあります。カントリー・ジャケットにもあるでしょう。
また、スエード以外にも、レザーという場合もあります。
エルボー・パッチのあるカントリー・ジャケットで、エストニアを旅してみたいものですね。

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