コロネルとゴージ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

コロネルは、古語ですよね。
c ol on el と書いて、「コロネル」。今、試みに近くの「英語辞書」を開いてみると、出ていませんでした。
英國の中世では、「コロネル」言葉があったという。その意味は、「槍先」のこと。
中世といってもいささか広うございますが。だいたい1400年代から1500年代を中心だと考えて下さい。
その時代の騎士は多く、「ランス」と呼ばれる「馬上槍」を用いたらしい。l anc e は、長い槍。
ランスの本体自体は、木材。先は、金属。この槍先にもいくつかがあって。先端が複数に分かれているものを、「コロネル」と称したんだそうです。
中世、英國の貴族の息子は、おおよそ七歳で、親戚に預けられて。騎士になるための修業のために。
最初は主に、礼儀作法。淑女の前でいかに振る舞うべきだとか。食事、挨拶のマナーなどについて。
もう少し大きくなると、実戦の練習も。あまり実戦には向いていないと判断されたなる、修道士になることが勧められたそうですね。
もう少し身分の高い少年は、宮廷に預けられて。同じように騎士修業を。
騎士といえば、鎧。鎧は直接、身体に着けるものではなく。必ず、「鎧下」としての衣類が
用意されていた。それはそうでしょうね。
その多くは、「ファスティン地」だったという。ファスティアンは、毳のある織物。今日の
デニムの元祖とも言われている素材。このファスティアンは、リネンとコットンの交織地であったそうですが。
鎧を身に着ける時間は、約10分ほど。ただし、二名の従者に手伝ってもらって。
鎧そのものの重さは、25キロほどで、走ることも不可能ではなかったようです。しかし、
熱には弱かった。暑い時には人間の蒸し焼きができたほど。そのために、鎧に蒸し殺される騎士もあったらしい。
次に、兜。兜への補強、「ゴージェット」g org et が添えられるようになったのは、1420年頃からのことだったという。もちろん、喉を守るためのプレイトだったわけです。

ここから現代に話が飛ぶのですが。上襟と下襟の境界線を、「ゴージ・ライン」。
「喉線」というわけでです。その昔は喉の周りに沿った線だったのですから。
ゴージ・ラインは意外にも、上着の「顔」となることがあります。ゴージ・ラインの一㎝で、新しく感じられたり、古く感じられたり。
どなたか美しいゴージ・ラインのスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone