チェイスとチェスターフィールド

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チェイスは、追跡のことですよね。
映画の場面なんかで、「カーチェイス」なんていうではありませんか。
ch as e と書いて「チェイス」と訓むわけです。でも、人の名前にも「チェイス」があるんだそうですね。Ch as eさん。
たとえば、エドナー・ウールマン・チェイス。1920年代に、『アメリカン・ヴォーグ』の編集長だったお方。
エドナー・チェイスは、1877年にアメリカ、ニュウジャージーに生まれた女性だということです。
1890年代末、『ヴォーグ』の販売係として入社。販売部門を経験してから、『ヴォーグ』のレポーターに。レポーターからやがて編集者になっています。そして1914年に、
編集長の座に。
アメリカの婦人服メーカーに、フランス人モデルを使ってのファッション・ショーを開くように提案したのは、エドナー・チェイスだったと、伝えられています。
また、『ヴォーグ』で、華やかさよりも趣味の佳さを優先する傾向は、チェイスの方針によるものだったそうです。
1933年に、エドナーは倫敦に。その頃低迷していた『イングリッシュ・ヴォーグ』を立て直すために。エドナーは英国版『ヴォーグ』を復活させた後、再びニュウヨークに戻っているのですが。
1952年に、退社。1957年、八十歳でエドナーは世を去っています。
その昔、優れたファッション・エディターに、「チェイス」がいたこと、もう一度想い起こしたいものです。
チェイスが『ヴォーグ』で紹介したもののひとつに、チェスターフィールド・コートがあります。
チェスターフィールド・コートの説明は不用でしょう。正装には欠かせない外套なのです。
ゆったりとしたソファーの名前に、「チェスターフィールド」があります。が、実はソファーよりもコートのほうが古い名前なのです。1840年代の英國で流行となったスタイルなのです。

「チェスターフィールド、ベンジャミン、タリオーニ、、マッキントッシュ………これらは贅沢な外套である。」

1852年に、イギリスの文人、。ゴッドフリー・ムーディーが書いた『我々の対極』に、そのような一節が出ています。
1850年代のチェスターフィールド・コートは贅沢品だったのでしょうか。
どなたか贅沢品のチェスターフィールドを仕立てて頂けませんでしょうか。

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