カナダとカーディガン

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カナダは、国の名前ですよね。でも、私はカナダについてほとんど知るところがありません。
昔、『カナダからの手紙』という歌が流行ったことくらいでしょうか。

🎶 ラヴ・レター・フロム・カナダ……………。

たしか、そんな歌詞だった記憶があります。平尾昌晃と畑中葉子とのデュエットだったと思います。1978年にヒット曲。
あとはまあ、カナディアン・ウイスキイでしょうか。カナダ産のウイスキイ。多く、ライト・ウイスキイであります。たとえば、「カナディアン・クラブ」だとか。「カナディアン・クラブ」は、1856年にはじまっているんだとか。ハイラム・ウォーカーによって。
ハイラム・ウォーカーは、スコットランド系アメリカ人。アメリカ、デトロイトで成功した企業人でありました。
その頃のデトロイトではウイスキイの生産がなかったので。ハイラム・ウォーカーは、デトロイト産ウイスキイを造ろうとした。でも、その時、たまたまデトロイトで「酒税」が導入されることになりまして。
さて、その時、ハイラム・ウォーカーはどうしてのか。デトロイト川を越えたカナダの原野に、醸造所を作るんですね。ですから偶然、「カナディアン・ウイスキイ」になったわけなのであります。
でも、どうして「カナディアン・クラブ」の銘柄になったのか。これはカナダの社交倶楽部を通して販売することがあったので、自然に「カナディアン・クラブ」と呼ばれるようになったと、伝えられています。
カナディアン・ウイスキイによく合うものに、カナディアン・ベイコンがあります。ここでやっと思いついたのが、メイプル・シロップ。ホットケーキにメイプル・シロップは、よく合いますからね。
焼きたてのホットケーキにバターを塗って、さらにメイプル・シロップを。悦楽の一瞬でありましょう。
メイプル・シロップには、カルシュームやカリウムなどが豊富に含まれているんだそうですね。メイプル・シロップの本場は、カナダ。ことにケベック州。
メイプル・シロップの原料は、メイプル・ウォーター。楓の木に傷をつけておくと、自然の樹液が。これが「メイプル・ウォーター」。メイプル・ウォーターを精製すると、メイプル・シロップに。約40リットルのメイプル・ウォーターから、1リットルのメイプル・シロップが得られるんだとか。
メイプル・シロップは、天然の恵み。寒暖差極端なケベックならではのことなのですね。

カナダが出てくる短篇に、『氷の月』があります。ペーター・シュタムが、2011年に発表した物語。

「一万平方メートルを、三万カナダ・ドルで買いました。」

これは、「ビーファー」という守衛の言葉として。ビーファーはカナダで、コテッジを開こうと考えているので。
同じく、ペーター・シュタムが書いた短篇に、『スーツケース』があります。この中に。

「ロスマリーのカーディガンを手に取り、板チョコを食べ、例の本の表紙の宣伝文句を読んだ。」

これは「ヘルマン」という若者の仕種として。「ロスマリー」は、戀人。
カーディガンは、脱ぎ着が楽な点でも優れています。
「カーディガン」c ard ig an は、1868年頃からのイギリス英語。それ以前には、前開き式のニット・ウェアはなかったのですね。
どなたか絹のカーディガンを編んでは頂けませんでしょうか。

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