ボーイスカウトとボックス・プリーツ

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ボーイスカウトは、少年少女の団体ですよね。ボーイスカウトがあって、ガールスカウトがあって。
ボーイスカウトのはじまりは、英国人のバーデン・パウエルによるものです。
ボーイスカウトの目的は、奉仕。困っている人がいれば、助けてあげることにあります。
バーデン・パウエルが第一回のキャンプを行ったのは、1907年8月1日のことだったという。
場所は、イングランド南部、プール湾に浮かぶ「ブラウンシー島」で。
どうして「ブラウンシー島」だったのか。この島の持ち主である、チャールズ・バン・ラールトと、バーデン・パウエルとが知人だったので。参加者の少年たちは、二十名。
バーデン・パウエルは、見事な角笛で合図したそうです。それは、「クード」の角笛。クードは、カモシカの一種で、アフリカに生息する動物なんだとか。
今もボーイスカウトの印になっているネッカチーフはこの時すでに、バーデン・パウエルから、薦められています。色はダーク・グリーンがよろしい、と。
ズボンは、フランネルのものを。半ズボンには、長靴下。長靴下は、グリーンの靴下留めで。
また、頑丈なブーツをも推奨しています。つまり、今のボーイスカウトの原型は、1907年にほとんど完成されていたのでしょう。
ボーイスカウトが出てくるミステリに、『曲った蝶番』があります。
1938年に、ディクスン・カーが発表した長篇。

「この地方のクリケット・クラブやボーイ・スカウトのいい後援者になれるかどうか、自信はありません。」

これはパトリック・ゴアの話として。
また、『曲った蝶番』には、こんな描写も出てきます。

「箱ひだのあるケープを着て、この家にはいって来たとき………」

もちろん、探偵の、ギデオン・フェル博士の着ているケープの細部デザインなんですね。

ここでの「箱ひだ」は、ボックス・プリーツのことでしょう。
このボックス・プリーツを裏返しにしたのが、インヴァーテッド・プリーツ。よく外套の背中にあしらわれるものです。要するに、表から見るのか、裏から見るのかの違いなのですが。
どなたかボックス・プリーツのあるオーヴァコオトを仕立てて頂けませんでしょうか。

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