スタインベックとストックマン・ハット

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スタインベックは、アメリカの作家ですよね。ジョン・スタインベック。代表作は1939年発表の『怒りの葡萄』でしょうか。
1962年には、スタインベックに「ノーベル賞」が与えられています。
そのジョン・スタインベックは1960年に、旅に出ているのですね。その時の記録は、『チャーリーとの旅』に詳しく書かれています。
「チャーリー」は、スタインベックの愛犬。愛犬との二人旅だったのです。
チャーリーはフランス生まれ、フランス育ちの大きなプードル。
一方、愛車の名前は、「ロシナンテ号」。してみると、まるでドン・キホーテの世界。チャーリーはサンチョ・パンサだったのでしょうか。
スタインベックの旅は、アメリカ三十四の州を巡り、全行程16000キロというのですから、立派なものです。そしてその間一度もスタインベックであることに気づかれなかったそうです。

「積載能力七百五十キロのピックアップトラックで、予想される過酷な条件下でも走行可能であり、荷台に小型船の客室のような小屋を搭載したい。」

スタインベックは特注したピックアップトラックについて、そのように説明しています。宿が取れない時には、車の中でも寝泊まりできるように。
また、スタインベックは旅の服装についても述べています。

「脚を包むのは軍の放出品で買ったカーキ色のコットンパンツだし、上半身には狩猟コートがある。」

では、帽子はどうだったのか。

「そこで私は、つばが広すぎないステットソン帽、昔でいうところのストックマン帽を買った。高級だが派手ではないウエスタンハットで、牛追いをしていた叔父たちがよく被っていたものだ。」

「ストックマン・ハット」stock man hat は、中庸のカウボーイ・ハットなのでしょう。
どなたかストックマン・ハットを作って頂けませんでしょうか。

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