ドイルと鳥打帽

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ドイルは、コナン・ドイルのことですよね。シャーロック・ホームズの生みの親であること、言うまでもないでしょう。
シャーロック・ホームズといえば、ディアストーカーの愛用者という設定になっています。それからまた、インヴァーネス・ケープも。これはコナン・ドイルの文章よりも、むしろ挿絵を描いた、シドニー・パジェットに負うところが大きいのではないでしょうか。

シャーロック・ホームズそもそものはじまりは、1886年3月8日のことなんだそうですね。
ドイルはこの日に、『もつれた糸かせ』と題する小説を書きはじめたのです。
この『もつれた糸かせ』がいろいろ変化して第一作の『緋色の研究』になったのであります。

「給仕たちの格好は、大きな麦わら帽子をかぶって農場スタイルです。これほど凝った夕食会はまれですが………」

1894年10月19日の、コナン・ドイルの手紙の一節に、そのように出ています。妻の、メアリ・ドイルに宛てての手紙。
この時、ドイルはアメリカでの講演旅行中だったので。

1894年10月21日に生まれたのが、平井太郎。平井太郎? 実は平井太郎は、江戸川乱歩の本名なのですね。

「大学初期にポー、ドイルなどの探偵小説に親しんだ。」

江戸川乱歩著『わが夢と真実』の中で、そのように書いています。後の江戸川乱歩が、なんらかのドイルの影響を受けていることは、間違いないでしょう。
『わが夢と真実』には、こんな話も出てきます。

「………これもパナマの材料で同じ鳥打帽を作らせ、夏、冬、合を通じて、全部型だけは同じ新型鳥打帽で統一して見ようかというのである。」

江戸川乱歩がいうところの「新型鳥打帽」とは、どうもハンティング・ベレエに似たものであったらしいのですが。
どなたかパナマソウの鳥打帽を作って頂けませんでしょうか。
もし名前をつけるなら、「ランポ」でしょうね。

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