フランクフルトとフラック

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フランクフルトは、ドイツの地名ですよね。「フランクフルト・ソーセージ」は有名でしょう。
フランクフルト・ソーセージの歴史は、中世に遡るんだそうですが。ドイツでの習慣として。フランクフルト・ソーセージは二本一対で皿に盛ることになっているんだとか。まさに、双生児というわけなのでしょうか。

大正十三年に、フランクフルトを旅した人物に、小宮豊隆がいます。小宮豊隆の紀行文『ゲーテ博物館』に、その時の印象が収められています。

「ゲーテ自筆の、スケッチ風の画も沢山あった。千七百七十五年にかいたリンゲルの肖像画もあれば………」

小宮豊隆が、「ゲーテ博物館」を見学した時の様子を、そのように書いています。ゲーテの特技のひとつに絵があったのは、広く識られているところでしょう。
そして、もうひとつの特技は、長生き。
ゲーテは1749年8月21日。フランクフルトに生まれ。1832年3月22日に、八十二歳で永眠。十八世紀を生きたお方としては、長寿だと言えるでしょう。
その秘密は、赤ワイン。そのように言い切って良いかどうかはさておき。ゲーテが晩年に至るまで、ワインを愛飲していたのは、ほんとうらしい。時には二本三本と飲むこともあったようですが。
ゲーテの代表作に、『若きウェルテルの悩み』が あるのは、申すまでもありません。
この『若きウェルテルの悩み』に、ブルウのフラックが出てきます。イエローのチョッキとズボンを合わせて。
当時、このブルウのフラックが大流行となったそうですね。
「フラック」frack は、「燕尾服」のことです。一方、「ゲーロック」gehrock となれば、「フロック・コート」の意味になります。
どなたかブルウのフラックを仕立てて頂けませんでしょうか。

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