ポテトチップスを食べはじめると、なぜか止まらなくなってしまいますよね。
ポテトチップスは、1853年にはじまったのだとか。アメリカ、NY州、サラトガ・スプリングスで。ここに、「ムーン・レイク・ハウス・ホテル」というのがあって。このレストランにある客がやって来て、注文。
「薄いフレンチ・フライが食べたい」
この時の料理長、ネイティヴ・アメリカンの、ジョージ・クラムという人。ジョージ・クラムは薄いフレンチ・フライを出す。でも、その客は納得しない。で、半ば冗談に、紙のように薄くして出した。
注文客は、大喜び。ジョージ・クラムを引き抜くんですね。そして湖の対岸に、新しいレストランを出させる。新しいレストランでの人気メニューが、薄いフレンチ・フライ。これは珍しいというので、たくさんの客が。でも、この店は予約を取らない。コモドア・ヴァンダーヴィルドのような大富豪も並んで待ったという。
ポテトチップスが出てくるミステリに、『真紅の歓び』が。1988年に、ロバート・B・パーカーが発表した物語。
「ツナ・サブマリン・サンドウイッチとケイプ・コッド・ポテト・チップスの大きな袋を持ってホークがやってきた。」
ホークはスペンサーの相棒。どんな恰好なのか。
「ジーンズはのりをきかせてアイロンがかけてあり、マホガニー色のカウボーイ・ブーツをはいている。」
糊で、アイロンで。ということは、折目をつけているんでしょうね。
ポテトチップスを食べる時、ブルー・ジーンズはたぶんお似合いでしょう。