ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。
5月21日、東京•赤坂にあるFIGOのショウルームで、2015年秋冬の展示会が開催された。
取り扱いのブランドは、Felisi (フェリージ)、AL e RO design(アルエロ デザイン)、ASPESI(アスペジ)、HANCOCK(ハンコック)、Pierre-Louis Mascia(ピエール ルイ マシア)。
…上記ブランドの新作製品をご紹介致します。
Felisi
「Felisi フェリージ」は、今シーズンの秋冬に新たなシリーズモデルを発売する。それは「モノグラム」、素材には独特の感触があるシルキーなナイロンを採用。さらにフェリージ家伝統の紋章に描かれている「盾」とブランドロゴが連続するジオメトリックなパターンは秀逸だ。
フェリージ独自の軽快感のある革素材のディテール使いはそのままで、モノグラムのナイロン素材とのコンビネーションは、新たな同ブランドの可能性を示しているようだ。(発売予定は10月)
AL e RO design
「AL e RO design アルエロ デザイン」は、ユニークなアイウェアのブランドだ。豊富なカラーバリエーションと変幻自在に動くラバーフレームが特徴、しかし、レンズにはカールツァイスを採用。ファッション性と高度な実用性能も備えた品質重視の、今のメイド イン イタリーを代表する優れた製品でもある。(価格帯は¥14.000)
今回はさらに、「Luogi(ルオーギ)」と言うイタリア語の「都市」を意味するコレクションが発表された。その都市とは「フィレンツェ」「ローマ」「ナポリ」「ベネチア」。同コレクションには各都市の風景が見事に写真プリントされたメガネクロスが付く。(価格帯は¥38.000)
現代のファッションにとって、欠かす事のできないアイウェア。だからこその特殊な個性と高機能が堪能できる、それがアルエロ デザインの製品ポリシーなのでしょう。
ASPESI
「ASPESI(アスペジ)」は1967年創業のシャツメーカーで、ミラノ郊外で誕生。シンプルで上質なシャツはミラネーゼの支持を受け、後にトータルウエアのブランドとして成長し続けている。
今期2015年秋冬は、同ブランドの4つのアウター「M65」「トレンチコート」「ステンカラーコート」「ダウンベスト」を、高密度ナイロン、製品染めナイロン、軽く柔軟なツイードによる素材で各種表現されていた。
なんと言っても、M65の素材アレンジや微妙なシルエットのバランスが素晴らしい。それはまた同ブランドの普遍性を象徴しているようにも思えた。
HANCOCK
「HANCOCK(ハンコック)」は、スコットランドで誕生したアウターのブランド。英国伝統のゴム引きコートを、新たにクリエーションして2012年に、ゴム産業を築いた発明家トーマス ハンコックに因んでブランド化した。
今回の新作イメージは「自然の風景や彩り」。森林、湿地帯、冬の朝、夜空の雰囲気をスコットランドの自然を思わせるグリーンやベージュ、深いブラウンで表現。また、新たにハンドメイドのゴム引き以外の、マシンメイドのキルティングのアウター生産にも意欲的に取り組み始めたようだ。
ゴム引きとキルティングによる、ハンコックのアウターウエアの世界観は、さらに、今後のコートを主体とする重衣料のトレンドにも影響を与えるのではないだろうか。
Pierre-Louis Mascia
「Pierre-Louis Mascia(ピエール ルイ マシア)」はフランス人デザイナーで、有名メゾンやファッション誌のアートディレクターとしての実績を持つ。さらにはイラストレーターとしても活躍している。同ブランドは、そんな彼のプリントスカーフを中心にしたファッションアクセサリーのブランド。
今回のテーマは「Legend 伝説」。様々な説話に基づいた各種モチーフなどが、独自のコラージュで、見事な色調と様式美で表現されている。その世界観には見るものを引きつける不思議な魅力に満ちていた。
ここ数年ストールやスカーフなどの、いわゆる「巻き物」としてのファッションアイテムが一般化してる為、同ブランドの芸術とも言えるプリントスカーフのクリエイティブな可能性は今後大きいのでは…..
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