ワインとジャケット

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ワインといえば、カーヴでしょうね。ワインを置いておく所。
カーヴ cave はまた、セラーとも。セラーはたいてい地下にあって。地下なら振動も少ないし、温度差も少ない。ワインを置いておくにはもってこいなんでしょう。
カーヴと関係があるのが、「キャヴアーン・クラブ」。イギリス、リヴァプール。マシュウ・ストリート10番地にあった、ジャズ・クラブ。1950年代にはじまって、1973年に一度店を閉めているんだとか。
キャヴァーン・クラブはその昔、ビートルズが出演していたことでも知られる、ライヴハウスですよね。「キャヴアーン」 cavern は、「洞窟」の意味。古くは洞窟にワインを置いたりもしたんでしょう。
それはともかく「キャヴアーン・クラブ」は以前、カーヴだったのをクラブに改装。階段を降りた、洞窟みたいなクラブだったのです。
ビートルズがキャヴァーン・クラブに出るようになったのは、1961年1月のはじめのこと。これは1960年のコンサートで人気だったから。1960年12月27日の夜に。この時、ポール・マッカートニーが歌ったのが、『ロング・トーリー・サリー』 ( のっぽサリー )。
ポール・マッカートニーはどうして『ロング・トーリー・サリー』を歌ったのか。それより前、ハンブルグの「カスバ」で歌って好評だったから。1960年代はじめのビートルズはそれぞれが好きな曲を歌っていたようですね。
ビートルズが出てくるミステリに、『葡萄色の死』が。2009年に、マーティン・ウォーカーが発表した物語。

「ビートルズの≪ ホワイト・アルバム≫ は遠いBGMになった。」

また、こんな場面も出てきます。

「赤や金に輝くインドの刺繍入りジャケット、鮮やか青のズボンに赤いトルコ帽。」

これはフランスの若者、アルフォンス・ヴァンヌの服装。そういえば、一時期ビートルズもそんな恰好をしていましたよね。
さて、好みのジャケットを着て。美味しいワインを飲みに行くとしましょうか。

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