プロコフィエフとスーツ

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プロコフィエフは、作曲家ですよね。セルゲイ・プロコフィエフ。
1891年4月23日、ロシアに生まれています。プロコフィエフは日本にも少し関係があって。1918年、日本に。5月末に着いて、8月のはじめまで滞在しています。
プロコフィエフの『道化師』がパリで初演されたのは、1921年のこと。5月17日、「ゲーテ・リュリック劇場」で。
『道化師』は正しくは、『七人の道化師を道化師をだました道化師の物語』なんだそうです。もともとはせ・ディアギレフの依頼からはじまっているんだとか。それからディアギレフの注文を受けて何度も書き直して、1920年に完成されたと伝えられています。
『道化師』の公演は、パリで大好評。同じ年の6月9日には、ロンドンでも。
1921年は、「アロー」 Arrow がはじまった年でもあります。もちろんアメリカのシャツ・メーカー。アローの特徴は、「付け襟」だったこと。襟とシャツ本体がひとつになっていたのです。それ以前のシャツのように、いちいち襟を付けなくても、着ることができたわけです。
1921年8月15日付けの手紙からはじまるミステリが、『名探偵登場』が。1995年に、ウォルター・サタスウェイトが発表して物語。この中に。

「レンズの光る黒縁の鼻眼鏡に、しわ一本ない黒のスーツ、黒いエナメルのブーツ。糊でぱりぱり音を立てそうな白いシャツには、固いウイング・カラーと小さな黒いボウ・タイを着けている。」

これは、オーストリアの心理学者、エリッヒ・アウエルバッハの着こなし。黒無地のスーツがさりげなく着こなせたならいいですね。
もちろんプロコフィエフを聴きに行くにも、使えそうなスーツでしょう。

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