「明日」には、明るい響きがありますよね。
「明けぬ夜はない」。と言われると、がっかりしている時でも元気になれます。
「明けぬ夜はない」と、「明日」は関係があるみたいですです。明日とは、もともと「夜が明けた日」の意味だったそうですね。夜から朝になった瞬間、それが「明日」だったという。「明日」に希望を感じるのも、当然かも知れません。
明日は「あす」とも、「あした」とも、「みょうにち」とも。明日の字は同じなのですが、あす、あした、みょうにちでは、かすかに意味合いが変わってくるようにも思われます。
『明日に架ける橋』で人気になったのが、サイモン&ガーファンクル。この場合は、「あすに架ける橋」ですよね。「あしたに架ける橋」でも、『みょうにちに架ける橋」でもありません。「あす」で、ヒットしたのでしょう。
原題は、『ブリッジ・オーヴァー・トラブルド・ウォーター』。そのままに訳しますと、「荒波にかける橋」。やっぱり『明日に架ける橋』は名訳というべきでしょう。
「荒波の時にはぼくが橋となって、貴女を向こう岸に渡らせてあげましょう」。そんな歌詞なんですね。宗教歌が基になっているので、そんな内容にもなるのです。
『明日に架ける橋』は、1970年のヒット曲。1970年1月1日から書きはじめられた小説が、『ジャッカルの日』。もちろん、フレデリック・フォーサイス。フレデリック・フォーサイスは35日間で、『ジャッカルの日』を書きあげています。名作、傑作、後世に遺したい代表作。『ジャッカルの日』のはじめのほうに。
「例によってチャコールグレーのダブルの背広に黒っぽいネクタイを締めたシャルル・ドゴールが………」
そういえば、シャルル・ドゴール。いつでも両前の、六つボタン型のスーツを愛用していました。なにかひとつ、自分なりのテーマを決めておくのも良いことですね。