チーズと直接裁ち

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チーズにもいろんな種類がありますよね。それこそ星の数ほどのチーズがあるんでしょう。そのなかのひとつに、ロクフォール・チーズが。
ロクフォールはフランス南部、アヴェロン県ロクフォール村で造られる、羊乳のチーズ。ロクフォールには数千年の昔から、地下に自然の洞窟があって。この洞窟の温度は、年間通して四度から八度くらい。ここに入れておくと、青かびの美味しいチーズになるんだそうですね。
これは瀧澤敬一の、『リオン通信』に出ている話なんですが。

「乳も土地で牧羊するラルザック種の牡に限る。」

そんなことも詳しく書いてあります。瀧澤敬一の『リオン通信』は、1956年『暮しの手帖』夏号に掲載されています。『暮しの手帖』は、衣食住について雑誌ですから当然、ファッションのページもあって。編集長でもあった花森安治が、「直接裁ち」について解説しています。
ここでは直接裁ちの説明と、具体的な縫い方とが出ています。たとえばストライプのブラウスも。これを応用すれば、男物のスポーツ・シャツが作れそうな気にさえなってきます。時には、好みの生地で自分で縫ってみるのも良いかも知れませんね。

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