フェンシングとブローグ

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フェンシングという競技がありますよね。フェンシングとファッション、これが意外にも関係がありまして。
1960年代に、「リーニュー・フルーレ」ligne fleuret の言葉が言われたことがあります。この「リーニュー・フルーレ」は、フェンシングで使う剣のことだったのです。つまり、より細く、より長い、フェンシングの剣のようなシルエットを指していたのでしょう。
フェンシングは、フランスで発展したスポーツであるらしい。もっともフランスではフェンシングのことを、「エスクリーム」と呼ぶのだそうですが。
そんな歴史的背景と関係があるのかどうか。フェンシングでの用語は、フランス語が多いようですね。
フェンシングの試合前に、ふたりの選手が、礼をする。これを、「ラッサンブル・サリューエ」というんだそうです。この「礼」が終わると、「アン・ガルド」と言って、構えの姿勢に入るんだとか。
フェンシングの話が出てくるミステリに、『ホームズ二世のロシア秘録』があります。2005年に、フリーマントルが発表した物語。

「皇子が口にしたフェンシング用語に飛びつき、比喩だけでなくこの会話の主導権も奪えらといいのだがと思いながら……………」。

「皇子」とは、ロシアのアレクセイ・オルロフのこと。では、それはどんなフェンシング用語だったのか。「トゥシェ」。これは、「参った」の意味になるんだそうですね。また、こんな描写も。

「サヴィルロー仕立てのスーツ、磨きあげたブローグは、英国靴の最高峰に位置するロブのものに違いない。」

これは、ロシアの英国大使館の、ライオネル・ブラックの姿。「ロブ」は、もちろんジョン・ロブのことなんでしょう。
ジョン・ロブは、1849年のはじまりと伝えられています。泣く子も黙る名靴。フェンシングの剣のように光輝くブローグを履いてみたいものですね。

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