ディンブラとディナー・ジャケット

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ディンブラは、紅茶の葉の種類ですよね。スリランカ、ヌワラエリア、ディンブラに産する紅茶の名前です。
ディンブラは、まろやかな味わい。ディンブラなら何杯でも飲める、という人がいるくらいです。
ディンブラの標高は1,200メートルから1,600メートルくらい。日中に気温は30度を越すことも。これは佳い茶葉の生まれる要因でもあるのです。
でもスリランカでは昔から紅茶だったわけではありません。むしろ珈琲の栽培が主だったのです。が、珈琲の伝染病があって、栽培ができなくなった。それで、珈琲から紅茶に切り替わったのです。ディンブラで紅茶の栽培がはじまったのは、1880年代のことと考えられています。
紅茶が出てくるミステリに、『繊細な真実』があります。2013年に、ジョン・ル・カレが発表した物語。

「ジェブが練乳で甘くした紅茶のマグを渡してくれた。」

ジェブは、元イギリス特殊部隊の一員という設定になったいます。なるほど、イギリスでも紅茶にコンデンス・ミルクを添えることがあるんですね。『繊細な真実』には、こんな描写も出てきます。

「若くて元気な大臣の巨体が、濃紺のディナージャケットに押しこまれている。」

ダーク・ブルーのディナー・ジャケット、いいですね。
もはや、若くも元気でもありませんが、時には濃紺のディナー・ジャケットを、着てみたいものであります。

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