バーンズとバーバリー

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バーンズは、人の名前ですよね。たとえば、ジェイムズ・バーンズだとか。アメリカの作曲家。
スコットランドの詩人で、ということになりますと、ロバート・バーンズでしょうね。十八世紀の、スコットランドを代表する詩人であります。
とにかく毎年の1月25日は、「バーンズ・ナイト」。スコットランドでは、盛大な誕生祝いが行われるのです。ロバート・バーンズは、1759年1月25日に生まれています。このバーンズ誕生日を祝って、「バーンズ・ナイト」。スコッチ・ウイスキイを飲み、ハギスを食べることになっています。
ロバート・バーンズと大いに関係あるのが、「タモシャンター」t am osh ant er 。スコットランドふうの大きなベレー帽とでもいえば良いでしょうか。これはもともと、「タム・オ・シャンター」で、「シャンター村のタム」の意味なのです。
『タム・オ・シャンター』は、1789年頃にロバート・バーンズが発表した長篇詩の題でもあります。この詩の中で、タムがかぶっているのが、後に「タモシャンター」と呼ばれることになったのです。
それというのも、ゆったりとしたベレー帽ふうの帽子は、スコットランドの民俗帽でもあったから。結局のところ、「タモシャンター」は、ロバート・バーンズが命名したと言っても、それほど大きな間違いではないでしょうね。
バーンズが出てくるミステリに、『毒薬』があります。1987年に、エド・マクベインが発表した物語。

「彼女がここで知っとる人間全部のリストが欲しいな」バーンズはいう。

ピーター・バーンズは、刑事という設定になっています。また、『毒薬』には、こんな描写も。

「エンディコットはバーバリーのレインコートを着ていたが…………。」

これは刑事が尾行する場面。街の多くの男がバーバリーを着ているので、尾行しにくいと、ぼやいている場面。
バーバリー は、もともとトオマス・バーバリーの名前から生まれいます。1879年頃、防水布を考案した人物です。
その時代の羊飼いは、麻のスモック・フロックを、雨の日の上っ張りとしたという。麻は水を含むと糸がふくれて、ある一定以上の水は通さない。トオマス・バーバリーはここから「ギャバディン」を完成させたのです。
いつか、きっと。バーバリーを着て、バーンズ・ナイトに行きたいものですね。

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