サンドウィッチとサンデイ・ヴェスト

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サンドウィッチは、軽食のひとつですよね。二枚のパンの間になにかを挟むと、たちまちサンドウィッチになってくれます。
薄くスライスさえしていれば、ほとんど中身は問われません。星の数ほどのサンドウィッチがあるのも当然でしょう。
レタスにハムやチーズだけを挟んでも、美味しいものです。さらにはローストビーフを間にした豪華なサンドウィッチもあるようですが。
食通の中には、バターサンドウィッチこそ最上という向きもあるようです。
食パンの間に、きっかり食パンと同じ大きさ、厚さのバターを挟んで、おもむろに頂く。まあ、なにごとにも好みはあるものなのでしょう。
イギリス人が好きなものに、「マーマイト」があります。マーマイトはビール酵母を利用した栄養食品。形はスプレッドで、たいていはパンに塗って食べるものです。
でも、イギリス人以外で、マーマイトが大好きというお方は少ないでしょう。逆に、マーマイトが大好物なら、イギリス人だと決めつけても良いでしょう。
マーマイトが出てくる小説に、『時のみぞ知る』があります。2011年に、ジェフリー・アーチャーが発表した物語。

「………マーマイトのサンドウィッチが二つ、ソーセージが一本、林檎が一個、ビールが二本………」

これは祖母が作ってくれたランチの内容として。
『時のみぞ知る』には、こんな描写も出てきます。

「サンデイ・ベストを着ていたが、行き先は教会ではなかった。」
これは「メイジー」の着こなしとして。
「サンデイ・ヴェスト」は、日曜日に着る晴れ着のこと。教会での礼拝に行くための。
この場合の「ヴェスト」は、「衣服」と理解すべきでしょう。
これはなにもイギリスだけのことではなく、キリスト教圈では、ごく当たり前のことなのですが。
どなたかサンデイ・ヴェストにも使える一張羅を仕立てて頂けませんでしょうか。

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