パブとパンプーティ

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パブは英国名物のひとつですよね。もともとは、パブリック・ハウスで、誰もが自由に入れることを看板にしていたわけです。
パブリック・ハウスの誕生は、十七世紀のことなんだそうです。これを「パブ」pub と短く呼ぶようになったのは、1865年頃からのことだとか。
ロンドン中心部に、ざっと3000軒のパブがあるという。ロンドン全体では、約10000軒。イギリス全土では、およそ、75000軒のパブがあるんだそうですね。
日本でいえば居酒屋にも近いのでしょうか。でも、日本の居酒屋のような賑やかさはありません。皆、静かに飲んでおります。「酒は静かに飲むべし」と考えているのでしょうか。
パブが出てくる紀行文に、『アラン島』があります。1907年に、J・M・シングが発表した旅の記録。

「途中、パブで警官隊にねぎらいの一杯がふるまわれ………」

この一文によって、アラン島にもちゃんとパブのあることが分かるわけですが。

「アランモアでは若者たちの多くは普通の漁師セーターを着るようになっていたが、、この島ではまだひとりしか見かけていない。」

「普通の漁師セーター」。たぶん、アラン・スェーターのことなのでしょう。
男も女も多くフランネルの服装であるとも、シングは書いています。アラン島でのフランネルは、羊毛から糸d自分で紡ぐ。紡いだウールを「織り屋」に持って行って、一ヤード、六ペンスでフランネルに仕上げてもらう。安価。だから、フランネルの生地が多いのでしょう。

「新品の島モカシンに足を入れて歩きはじめたとき…………」

「島モカシン」。正しくは「パンプーティー」 pampootie
。アラン島にはアラン島ならではの手作りのモカシンがあって、それを「パンプーティー」の名前で呼ぶらしい。
どなたかアラン島のパンプーティーを作って頂けませんでしょうか。

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