ポーランドは、ウォッカの国ですよね。
ポーランドのウォッカは美味しいとの定評があります。
ウォッカはポーランドの国民酒とも言えるでしょう。
でも、甘いものもちゃんとありまして。
たとえば、「ポンチキ」。ひと口で説明するなら、ポーランド式ドーナツでしょうか。
ドーナツの間に、薔薇の花のジャムが挟んであるもの。
もっともドーナツの生地にはウォッカが練り込んであるのですが。
あるいはまた、「ピエロギ」。これはポーランドふうの餃子。ポーランドにも美味しいものがたくさんありそうです。
昭和四年にポーランドに旅した作家に、宮本百合子がいます。
「一九二九年私どもはモスクワからヨーロッパへ旅行に出かけて、ポーランドの首都ワルシャワへちょうど四月三十日の夕方についた。」
宮本百合子は『ワルシャワのメーデー』という紀行文に、そのように書いています。
宮本百合子はわざわざ、ワルシャワのメーデーを観るために、出かけたんだそうです。
1924年にポーランドに旅した作家に、アルフレート・デーブリンがいます。
1924年四月末から、十一月末まで、隈なくポーランド各地を巡っているのです。
アルプレート・デーブリンのお父さん、マックスは、ドイツのテイラーだったと伝えられています。
「男たちは茶やグレーの布製の帽子をかぶっている。」
アルプレート・デーブリンは『ポーランド旅行』の中に、ワルシャワの街の様子を、そのように書いています。
ポーランドと少し関係ある短篇に、『ヴェニスに死す』があります。
もちろん、トオマス・マンの名作ですね。
映画の『ベニスに死す』に、ポーランド貴族の一行が登場するのは、ご存じの通りでしょう。
美少年、タッジオのモデルは、ポーランド貴族のヴァディスラス・モエス。実在の人物。
ヴァディスラス・モエスは、1964年、六十七歳の時に。『ヴェニスに死す』を、ドイツ語から、ポーランド語に翻訳したとのことです。
今、1918年に写されたトオマス・マンの写真があります。愛犬を連れての散歩中の一枚。
そこでのトオマス・マンは、ホンブルグをかぶっているのです。
ホンブルグはセミ・ハードの帽子。
ボウラーよりは柔らかく、ソフト・ハットよりは固く。
どなたか1910年代のホンブルグを再現して頂けませんでしょうか。