ザルツブルクとサム・ブラウン・ベルト

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ザルツブルクは、オオストリアの街ですよね。
「ザルツ」は「塩」、「ブルク」は「砦」。つまり「塩の砦」の意味から生まれた地名なんです。
昔、この地域は塩の産出所で。ここから船で海外に輸出された。そこで、「ザルツブルク」となったんでしょう。
1756年1月27日。ザルツブルクに生まれたのが、モオツアルト。ザルツブルクの、ゲトライデ通り九番地で。モオツアルトが生まれた日は、朝からずっと粉雪の舞う一日だったと伝えられています。
ヴォルフガングには、四歳半上に、姉のナンネルがいた。ナンネルが八つになったとき、クラブサンを習いはじめた。クラブサンは、今のチェンバロにあたる楽器。弟のヴォルフガングは、じっと横で姉の練習を聴いていて。たちまち弾けるようになったという。
1762年に、ヴォルフガングは、作曲して、お父さんの、レオポルト・モオツアルトに見せています。ヴォルフガング、六歳の時。ヴォルフガングは文字が書ける前に、音符が書けたのであります。
レオポルトもまた音楽家で、ヴォルフガングの作曲を見て、自分の息子が只者ではないことを知ったのです。
ザルツブルクが出てくるミステリに、『略奪』があります。1999年に、アーロン・エルキンズが発表した物語。

「ザルツブルクにうかがったときに、先の取り決めを復活させてくださいませんか」

これは物語の主人公、ベン・リヴィアの科白。
また、『略奪』には、こんな描写も出てきます。

「つややかなサムブラウン・ベルトに靴といったいでたちだった。」

これは、警備員の姿。
「サム・ブラウン・ベルト」S am Br own b elt は、斜めの肩帯付きのベルトのこと。
十九世紀、インド駐留の、イギリス人将校、サミュエル・ブラウンが考案したので、その名前があります。ベルトを利用して、かなり重い物を下げたとしても、安定が良いのが、特徴とされます。
ザルツブルク音楽祭での楽隊も、利用することがあるのではないでしょうか。

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