スペインとステッキ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

スペインは、ヨオロッパの大国ですよね。スペイン・ワインをはじめとして、美味しいものがたくさんある国でもあります。「ハモン・セラーノ」だとか。

🎶 スペインの雨は 主に平野に降る………

たしかそんな歌がありましたよね。ミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』の中に。イライザが発音練習をする場面で。

スペイン語が流暢に話せたアイルランド人に、ジョイスがいます。もちろん、偉大なる作家、ジェイムズ・ジョイスのことです。

「母国語の他に、イタリア語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、スペイン語、オランダ語、それにスカンディナヴィアの三か国語を話しました。」

シルヴィア・ビーチ著『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』に、そのように書いてあります。もちろん、ジェイムズ・ジョイスのこととして。
シルヴィア・ビーチが、1922年2月22日に『ユリシーズ』を刊行したのは、有名な話でしょう。
この時の『ユリシーズ』は、三種類あったそうですね。
150フランと、250フランと、350フランとの。35
0フランの『ユリシーズ』は、極上紙で、ジョイスの直筆サイン入り。今、もし1922年初版の350フランの『ユリシーズ』が出たなら、どのくらいの値段がつくのでしょうか。150部しか印刷されなかったようですからね。

「彼はステッキをぐるぐる回しながら歩いてきました。」

シルヴィア・ビーチは、ジョイスがはじめて「シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店」にやって来た時の様子を、そのように書いています。
ビーチはジョイスというと、必ずこのステッキを想い浮かべたという。
それは「アッシュプラント」という木で出来ていたそうですね。
どなたか1920年代の、アッシュプラントのステッキを再現して頂けませんでしょうか。
名前は、もう決まっています。ずばり、「ジョイス」です。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone