オペラとリーヴァイス

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オペラといえば、パリにはオペラ座がありますよね。
あのオペラ座は、1669年に建築がはじまっているんだとか。「アカデミー・ド・ロイアル・ムジーク」として。
ルイ十四世の、1669年6月28日付の手紙に、その許可が出ているんだそうですね。
ところで、オペラ歌手からミステリ作家になった人が。ジェイムズ・M・ケインが、その人。ジェイムズ・M・ケインの『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』は、有名でしょう。
ジェイムズ・M・ケインは、1892年7月1日の生まれ。お母さんの、ローズ・マラハンはオペラ歌手だった。そんなこともあって、ジェイムズもオペラ歌手を目指す。でも、いろんな事情があって。とりあえず学校の先生に。その後、新聞記者に。新聞記者から、脚本家に。脚本家から、小説家に。
小説家としてはじめて書いたのが、『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』。1934年のことなんですね。でも、『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』を読んでも、その場面は出てきません。
『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』はなかなか出版してもらえなかった。なんと十三の出版社に断られたという。
それで十四社目の出版社が出してくれることに。この出版が決まったことを知らせる手紙を配達する時、「二度ベルを鳴らした」。それで、『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』なんですね。
ジェイムズ・M・ケインの『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』は、ベストセラーに。もちろん、映画化もされています。この映画も、ヒット。
一説によると。アルベール・カミュの『異邦人』は、『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』の影響を受けているのでは、とも。それはともかく、『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』が名作であるのは、間違いないでしょう。
ジェイムズ・M・ケインの小説に、『カクテル・ウエイトレス』が。この中に。

「赤い折返しソックス、底の平たい靴、リーヴァイズ……」

これは語り手の主人公、ジョン・メドフォードの科白。「赤い折返しソックス」は、1940年代の、若い女性の間で流行った、ボビーソックスかも知れませんね。それはともかく1940年代のアメリカでは、「リーヴァイズ」と呼ぶことが多かったみたいですね。
さて。リーヴァイスで、オペラに。これはちょっと考えものかも知れませんが。

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