スチュワートで、映画俳優でといえば。ジェイムズ・スチュワートでしょう。
ジェイムズ・スチュワートは、1908年5月20日の生まれ。アメリカ、ペンシルヴァニア州で。身長191㎝だったとか。
『フィラデルフィア物語』、素晴らしき哉、人生』、「ロープ』……。たくさんの映画に出ていますよね。ジェイムズ・スチュワートは、一回も悪役を演ったことが、ない。そこでついた仇名が、「アメリカの良心」。
ジェイムズ・スチュワートが個室だけで演じたのが、『裏窓』。もちろん、ヒッチコック監督の映画。この中でスチュワートは主演の「ジェフ」を演じる。ジェフは右脚を骨折したカメラマンという設定。自分の部屋から出るに出られない。で、望遠レンズで覗いていると。
ヒッチコックは例によって例のごとく、一瞬「出演」もしています。
映画『裏窓』の原作は、ウイリアム・アイリッシュ。スリルを描いては名人の、作家。原題もまた、「リア ウインドー」。
『裏窓』は1942年『ダイム・デティクティヴ』4月号に発表された、短篇。実に、アイリッシュらしい仕上がりになっています。ヒッチコックはたぶん1942年ころに、『裏窓』を読んだんでしょうね。それをしばらく温めておいたのでしょう。で、1954年になって、映画化。ヒッチコックは原作の味をそこなうことなく、忠実に映画化しています。名画と言って良いでしょう。
1954年11月13日に生まれたのが、ロバート・ゴダード。英国の作家ですよね。ロバート・ゴダードが2003年に発表したのが、『悠久の窓』。この中に。
「ヴァーノン・ドライズデールはコーデュロイとラムウールを好む点でも……」。
ヴァーノン・ドライズデールは、中世史の教授という設定。このドライズデールと、考古学者の、マイケル・パレオゴロスとの、服の趣味が似ているという話なんですね。
「ラムウール」は、カーディガン。「コーデュロイ」はズボン。英国の学者は、コーデュロイのズボンがお好きなんでしょうか。
さて。なにかコーデュロイを身につけて、スチュワートの映画を探しに行くとしましょうか。