ミルクのひとつに、コンデンス・ミルクがありますよね。つまりは、練乳。
コンデンス・ミルクはふつうの牛乳より保存が効くのが、特徴でしょうか。濃縮ミルクで、加糖と無糖が。
コーヒーや紅茶に、少しコンデンス・ミルクを入れることもあります。あのコンデンス・ミルクのひとつに、「カーネーション」印が。「カーネーション」印の練乳は、1899年はじまっているんだとか。アメリカのワシントン州で。
エルブリッジ・アモス・スチュワートという人によって、考案。その頃、クロンダイクではゴールドラッシュの最中。金鉱ハンターのための携行食だったそうですね。
ある時。エルブリッジ・A・スチュワートがシアトルの町を歩いていて、一軒のタバコ屋を発見。そのタバコ屋に「カーネーション」という銘柄の葉巻が。この葉巻の名前から、「カーネーション」と名づけたという。
1899年1月23日に生まれたのが、ハンフリー・ボガート。NY、リヴァーサイド 104丁目で。もっともハンフリー・ボガートは、1900年12月25日生まれとも。ただしこちらは、映画会社の「宣伝文句」だと、考えられていますが。
ハンフリー・ボガート主演映画で。意外に知られていないのが、『孤独な場所で』が。原題は、「イン・ア・ロンリー・プレイス」。1950年の映画。監督は、ニコラス・レイ。ハンフリー・ボガートは主演の、ディックス・スティールを演じる。
『孤独な場所で』の原作が、ドロシー・B・ヒューズ。1947年の発表。原作でのディックス・スティールは、作家。映画でのスティールは、脚本家。原作と映画とは、少し違うところもありますが。この中に。
「薄いグレーの大小の格子を重ねたごく控えめなオーバープレード模様、英国のウールで、一目で高級品とわかる。」
もちろんこれはディックス・スティールの着るスーツ。スティールは、以前イギリスにいたことがある、という設定になっています。
これはもしかしたら、プリンス・オブ・ウエールズ・チェックではないでしょうか。
さて、プリンス・オブ・ウエールズ・チェックのスーツを着て。美味しいミルク・ティーを飲みに行くとしましょうか。