星は、英語でスターですよね。フランスだと、「エトワール」。
エトワールは場所うの名前でもあって。パリのほぼ中心に、エトワールがあります。エトワールの中心にあるのが、凱旋門。凱旋門をはさむように十二本の道が。この十二本の道を上から眺めると。星の形に思えるので、「エトワール」。エトワールの中でも有名なのが、シャンゼリゼ。
パリは花の都。その都の花が、シャンゼリゼ。
シャンゼリゼ大通りには、有名な会社が軒を連ねています。その中にはカフェもあって、たとえば「フーケ」。フーケは高級カフェの代表と言って良いでしょう。英語の一シーンによく出てきます。また、映画や文学の受賞会場としても。
フーケ Fouquet で珈琲を飲んだり、食事をしたりするのは、気恥ずかしくもあり、粋なことでもあります。
今、フーケのあるシャンゼリゼ九十九番地には、以前、「エスタミネ・ル・クリテオン」という店があったらしい。この店を買ったのが、ルイ・フーケ。1920年のこととか。
1920年に、NYにやって来たのが、オー・ヘンリー。オー・ヘンリーはアメリカを代表する作家ですよね。
1920年。NYに来たオー・ヘンリーは何をしたのか。ありとあらゆる人に会って。ありとあらゆる話を聞いた。その話をもとに、物語を紡いだのですね。いや、書きに書いた。
その中のひとつが『最後の一葉』。オー・ヘンリーの短篇でもっとも有名であるのかも。何度読んでも、涙が止まりません。原題も同じく、「ザ・ラスト・リーフ」。この中に。
「カウボーイに優雅な馬術ショー用の乗馬ズボンを着せ、片眼鏡をかけさせようとしていた。」
これは若い画家のスーが、絵を描こうとしている場面。「馬術ショー」は、もしかしたらロデオでしょうか。
それはともかく。温かい乗馬ズボンで、星を眺めに行くとしましょうか。