ビリーとボタン・ダウン

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ビリーで、映画監督で。そうなれば、たぶんビリー・ワイルダーでしょうね。
ビリー・ワイルダーは、1906年6月22日の生まれ。ウイーンのシュハで。本名は、サミュエル・ワイルダー。ビリーは幼い頃からの、愛称。
お母さんの、オイゲーニアはアメリカが大好きな人だった。それでいつもバッファロー・ビルとか、ビル・ヒコックの話をしてくれた。そんなことから「ビリー」の呼び名になったんだとか。
ビリー・ワイルダーが、アメリカのNY港に着くのは、1934年1月27日のこと。アメリカの第一印象は、鮮やかだった。
「新聞がキャデラックで配達される国」
ビリー・ワイルダーは後に、そんなふうに語っています。ワイルダーのお兄さんの家がロングアイランドにあって。ある雪の日に、少年が運転するキャデラックで新聞が届けられるのを、見た。「アメリカには大きな可能性がある」、そう感じたという。
ビリー・ワイルダーの趣味のひとつに、トーネットがあった。トーネットは曲木の家具ですよね。「トーネットno.14」の椅子は特に有名でしょう。
オーストリアの、ミヒャエル・トーネットが曲木を思いついたのは、1830年ころのことなんだそうですね。それ以前のヨーロッパには曲木の発想はなかったとか。
ビリー・ワイルダーの代表作。これはあまりに多すぎて、選ぶのに困るほど。でも、その中のひとつに、『アパートの鍵貸します』があるのは言うまでもないでしょう。
1960の映画。原題は、『ジ・アパートメント』。シャリー・マクレーンと、ジャック・レモンの名演が観られる映画でも。
このジャック・レモンのアパートに置かれるのが、トーネットのベッド。このベッドは、ビリー・ワイルダーのコレクションのひとつだったそうですね。
ジャック・レモンが演じるのは、アメリカの典型例なビジネスマン、C・C・バクスター。バクスターは、白いボタン・ダウン・カラーのシャツを着ているのが、印象的でしたね。
さて、ボタン・ダウンのシャツを着て。ビリー・ワイルダーの伝記を探しに行くとしましょうか。

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