バーブラとサスペンダー

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バーブラといえば。バーブラ・ストライサンドでしょうか。バーブラ・ストライサンドは、1942年、NYのお生まれ。もちろん歌手であり、女優であり。『追憶』は代表作でしょうね。
1989年のことなんですが。バーブラ・ストライサンドは一枚の絵を買う。それはゲオルク・タッペルトが1910年に描いた、『黒いストッキング』と題された絵画。58万ドルだったそうです。
バーブラ・ストライサンドはその年のクリスティーズのオークションに参加して、『黒いストッキング』を購入。売主は、ビリー・ワイルダー。
ビリー・ワイルダーは絵画の蒐集家でもあったらしい。でも、1989年に思うところあって、すべての所蔵品を、オークションに。その売上げの合計、3,260万ドルであったという。その時のビリー・ワイルダーの科白。

「人生とは奇妙なものだ。ピクチャー( 映画 ) では金持になれなかったが、ピクチャー( 絵画 ) で金持になれるなんて。」
さらに加えて。

「やっぱり動くピクチャーより、動かないピクチャーのほうが、いいのかなあ。」

ビリー・ワイルダーは「動くピクチャー」として、『地獄の英雄』を完成させています。主演は、カーク・ダグラス。カーク・ダグラスが新聞記者の、チャック・テイタムに扮する1951年の映画。余談ですが『地獄の英雄』の衣裳担当は、イーディス・ヘッド。
新聞記者、チャック・テイタム (カーク・ダグラス ) は劇中、チノ・パンツを穿く場面が。そのチノ・パンツにはベルトとサスペンダーの両方が。その姿を見て、新聞社の社主が言う科白。

「私はこれまでにベルトをした男にウソをついたことはある。また、サスペンダーをした男にウソをついたこともある。だが、ベルトとサスペンダーをした男にウソをついたことは、ないぞ。」

まあ、たしかにその通りかも知れませんが。
お気に入りのサスペンダーで。バーブラ・ストライサンドのレコードを探しに行くとしましょうか。

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