シャネルと夏帽

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シャネルは、有名ですよね。もちろん、「ココ・シャネル」。
ココ・シャネルは、1883年8月19に生まれたと、信じられています。フランス南西部、ソミュールで。ガブリエル・シャネルとして。
ガブリエルは小さい頃から着るものに特別の関心があって。制服を与えられても、自分でこっそり気にいるように直すのがうまかった。
そのガブリエル・シャネルが若くしてパリに出たのも、当然でしょう。1910年代のシャネルはいつもカノティエを被っていました。そしておしゃれな女の人に素敵な帽子を作ってあげるのでした。
ある時、シャネルは風邪に。で、男物のスェーターを着た。それがたちまち流行になったそうです。
シャネルが避暑地、ドーヴィルに小さな店を開いたのが、1913年。ドーヴィルの、ゴント=ビロン通り。それは白い張り出しテントに黒で、「ガブリエル・シャネル」と書いた簡素な店だったそうです。
帽子をはじめ「ガブリエル・シャネル」のアクセサリーがあんまり流行るので。当時風刺画家だったセムが、シャネルの流行を漫画に描いた。それでまた、話題に。
1913年に発表された詩に、『桐の花』があります。ご存じ、北原白秋の詩。

東京の西洋料理店の階上にさはやかな夏帽子の淡青い麦稈のにほひが染みわたるころ……

「桐の花とカステラ」は、そんなふうにはじまっています。これはどんな「夏帽子」なのでしょうか。
お気に入りの夏帽を被って。シャネルの似合いそうな音楽を探しに行くとしましょうかね。

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