蒸気とデッキ・シューズ

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蒸気の力には驚かされますよね。とにかく機関車を走らせるくらいなんですから。
蒸気機関車は今でもあるらしい。今の蒸気機関車は1800年代のはじめ、英国ではじまっているんだそうです。1804年2月20日に。
英国、ウエールズのペニーダレンから、アバシーノまでの15㎞を走った記録があるんだとか。これはリチャード・トレヴィシックという人が作った蒸気機関車だったという。
この時、見物していた人は。この「鉄の馬」で荷物が運べるかどうか、賭けをしたらしい。「鉄の馬」の初期を彷彿とさせる話ではありませんか。
その後、蒸気機関車は急速に発達して、旅には欠かせない乗り物になるのは、言うまでもありません。汽車での旅に必要なのが、時刻表。時刻表のことをふつうイギリスでは、「ブラッドショー」。
英国、マンチェスターの、ジョージ・ブラッドショーがはじめて列車の時刻表を作ったことによるものです。1839年のことと伝えられています。
ブラッドショーが出てくるミステリに、『さむけ』が。ロス・マクドナルドが、1963年に発表した物語。もっともブラッドショーはブラッドショーでも、同名異人なんですが。

「いや、自分で起こしに行きます。わたしはドクター・ブラッドショーの友人ですから。」

これは私立探偵、リュウ・アーチャーの科白。また、こんな描写も。

「青いデニムのズボンに、ラバソールのデッキ・シューズという服装である。」

たぶんこれはブルー・ジーンズなんでしょうね。ジーンズにデッキ・シューズ。よく合います。
デッキ・シューズで、蒸気機関車に。いいかも知れませんね。

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