ビートルズとスタンブリン

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ビートルズについての、説明は要りませんよね。
ビートルズのマネージャーだった、エプスタインのことを。ブライアン・エプスタインですね。
ブライアン・エプスタインは、リヴァプールの生まれ。お父さんは、ハリー・エプスタイン。お祖父さんは、アイザック・エプスタイン。
アイザック・エプスタインはポーランドの人で、二十世紀はじめにリヴァプールにやって来た。で、リヴァプールのウォルトン・ロードに家具屋を開いて、成功。この家具屋の跡を継いだのが、ハリー・エプスタイン。ハリー・エプスタインはますます成功して、「NEMS」を買う。
NEMSは、リヴァプールで知らない人がいない楽器店。「ノースエンド・ミュージック・ストア」の頭文字で、NEMSなんですね。
この「NEMS」を任されたのが、ブライアン・エプスタイン。というのはブライアンはほんとうは、ファッション・デザイナーになりたかった。自分でもとびきりの洒落者だから。
でも、お父さんのハリーは大反対で、急いで「NEMS」を任せることに。「NEMS」でレコードが売れていることに気づいて、ビートルズのライヴを観ることに。
1961年11月9日。はじめて「キャバーン・クラブ」に。ブライアンはクラッシックが好きだったので、「キャバーン・クラブ」には足を運んだことがなかった。「キャバーン・クラブ」のディスク・ジョッキーは言った。「NEMSのミスタ・ブライアンが来てくれましたよ……」
そんなことからブライアン・エプスタインは、ビートルズのマネージャーに。『ビートルズがやってくる ヤー、ヤー、ヤー」が上映されたのが、1964年のこと。
1964年に生まれたのが、ジェイソン・グッドウィン。ジェイソン・グッドウィンが2007年に発表したのが、『イスタンブールの毒蛇』。この中に。

着ているものは仕立てのよいスタンブリン上着で、のりのきいたカラーにシルクのクラヴァット……」

これはアレクサンドロスの着こなし。十九世紀のイスタンブールで。スタンブリンはトルコの礼服。片前で、丈長。やや燕尾服にも似ている。
スタンブリンを着て、ビートルズを聴くのは、夢のような話ですが。

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