カルティエとスパッツ

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カルティエは、有名ですよね。
1935年。カルティエのロンドン店は、一対のカフ・リンクスを製作しています。それは円形のカフ・リンクスで、ダイヤモンドによるパーヴェ。パーヴェは宝石などを一面に敷き詰めるやり方。それはよく見ると、「E」の文字が浮かび上がるデザインになっていました。
このダイヤモンドのカフ・リンクスは、シンプソン夫人から、後のウインザー公への贈り物だったのです。「E」の文字をあしらったカフ・リンクスは、ドレス・スタッドともお揃いになっていました。
それから星は移り、時は流れて、1987年。このウインザー公のカフ・リンクスはオークションにかけられることに。どこかの、誰かが、440,000ドルで落札したそうです。もしかすれば世界一高価なカフ・リンクスだったのかも知れませんが。
カルティエのそもそものはじまりは、1847年のこと。ルイ=フランソワ・カルティエが、師匠の、アドルフ・ピカールから、モントルグイユの店を譲られたことから。
1847年に、ブルターニュに旅したのが、フロベール。フランスの偉大な作家、ギュスターヴ・フロベール。1847年5月1日8時30分。パリを発っています。その時の旅支度は、フロベール著『ブルターニュ紀行』に詳しく出ています。

「革製のゲートル一足」

これは、スパッツだったと思われます。靴に合わせていくつかのスパッツを用意していますから。「革製のゲートル」は、底に鋲を打った、白革製の頑丈な靴に合わせるつもりだったようですね。

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