サンフランシスコとチョーク・ストライプ

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サンフランシスコで、ハードボイルドでといえば、ハメットでしょうね。ダシール・ハメット。
ダシール・ハメットはサンフランシスコを舞台に、多くのハードボイルドを書いています。ハメットはサンフランシスコの街が大好きだったから。
ハメットは、1894年に、メリーランド州に生まれています。1915年からは、ボルチモアの「ピンカートン」で働くことに。最初は事務員として。やがて、探偵として。「ピンカートン」での週給、21ドルだったという。
「ピンカートン」のサンフランシスコ支局に移るのが、1921年6月のこと。ダシール・ハメットが、ジョセフィン・アンナ・ドーランと結婚するのは、1921年7月7日と記録されています。「ピンカートン」サンフランシスコ支局での日給、6ドルだったとか。
サンフランシスコ、探偵、ハードボイルド。スティーヴン・グリーンリーフもまた、そんなひとりなんですね。
スティーヴン・グリーンリーフは、レイモンド・チャンドラーを熟読して、かんど。それでハードボイルド作家になった人なんです。ただし、マーロウのロスには遠慮して、サンフランシスコが物語の背景になっていますが。グリーンリーフが1982年に発表したのが、『共犯証言』。この中に。

「スーツの色はブルー、プレスのきいた三つ揃いだ。黒板に線を引いたようなストライプが走っている。」

これは、会計士、ジェイムズ・ブレアの着こなし。もちろん、チョーク・ストライプのことでしょう。
生地の上にテイラース・チョークで線を描いたように想えるので、チョーク・ストライプなんですね。

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