リヴァプールとリネン

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リヴァプールは、イギリスの街ですよね。かのビートルズの生まれ故郷としても、よく知られています。
リヴァプールは今も昔も、エキゾチックな雰囲気があって。それというのもリヴァプールは、港町。いろんな国の文化がいちはやく伝えられる所でもあったからでしょうね。
英國からの外国航路もまた、リヴァプールから。その意味ではちょっと横濱に似ているのかも知れませんが。
1842時1月3日。チャールズ・ディケンズは、リヴァプールを「ブリタニア号」で発って、アメリカに向っています。
リヴァプールに生まれた女性に、リンダ・ラ・プラントがいます。フランス風の名前ですが、れっきとした英国人。リンダ・ラ・プラントは、ミステリ作家。たとえば1994年に発表した『凍てついた夜』があります。
『凍てついた夜』の主人公は、ロレイン・ペイジ。ロレイン・ペイジは、元ロサンゼルス市警警部補という設定になっています。
ロレイン・ペイジはある事件がもとで、警察を辞めて、アルコール依存性に。で、女として、人間として、もう堕ちるところがないくらいに堕ちる。で、そこから再生する物語でもあるのですが。これは女の人でなければ書けない物語かも知れません。しかも、「ロレイン・ペイジ」は実在の女性。著者、リンダの友人の名前を借りたんだとか。やはり友は持つべきですね。
『凍てついた夜』の中に、こんな場面があります。

「ジャンクローは淡いブルーのリネン・ジャケットを着て、白いスラックスとサンダルをはいている。」

これはスティーヴン・ジャンクローという青年の着こなし。「淡いブルー」、どんな色なのでしょう。
なにかリネンの上着を羽織って、リヴァプールに行ってみたいものですね。

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