ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。
東京 乃木坂にある三陽商会へ…..
今回は2015年秋冬の展示会に伺った。
主なブランドは「マッキントッシュ フィロソフィー」「ポール スチュアート」、「プリングル」「エポカ」「フランコ プリンツィンバァリー」他
MACKINTOSH PHILOSOPHY
マッキントッシュ フィロソフィー
今シーズンの秋冬テーマは「re-invented」、つまり同ブランドはコートやアウターウエアのイメージが強いので、そのカテゴリーの再度見直しや、新たなスタイルを確立すること等に着眼が置かれていたようだ。また、コーディネートの方法や各種ウエアーの機能性などにも注力が見られ、ユーザー側に立った展示が目立っていた。特にビジネスマンへのワードローブ提案も見事。さらに、同ブランドの持つ英国の伝統的な価値観と、モダンなロンドンを意識したファッション性とのマッチングが素晴らしかった。
PAUL STUART
ポール スチュアート
顧客の個性に合わせたスタイリングを重視、全体に成熟した大人の着こなしが楽しめるコレクション。また、英国のスタイリング マナーをビジネス カルチャーの中心ニューヨークを意識した「The Rhythm…Swinging New York」のシーズンテーマで、エキサイティングにまとめ上げていた。
スーツスタイルでは、ダブルのウエストコートの合わせ、ピークドラペルの上着が新鮮だった。
PRINGLE
プリングル
同ブランドは、200周年のアニバーサリーイヤーを迎え、その200年を記念したヒストリカルな写真等が飾られていた。
さて、今回はMAKE THE NEW STANDARD=未来のスタンダードを創る、をコンセプト ベースに、これまでの伝統的な定番アイテムを今の時代感で表現。色鮮やかなニットのコレクションがあるかと思えば、カラートーンをおさえたベーシックなコーディネートも。したがって、同ブランドのアイテムの様々な組み合わせで、新しいスタイリングと新たな定番の創造が可能なのだろう。
EPOCA UOMO
エポカ ウォモ
「脱 既成概念」と言いながらもファッション性に特化した、スタイリッシュな躍動感が伝わるブランドが、このエポカウォモだろう。今回の秋冬は「Crafted Casual」=作り込まれたカジュアル、をテーマに素材のテイスト感や、一見ラフなようでも緻密にコーディネートされた、感度の高いボディ ディスプレーが見事だった。
FRANCO PRINZIVALLI
フランコ プリンツィバァリー
格調の高い、プロ好みの上級者向きのスーツブランドこそは、フランコ プリンツィバァリーと言って過言ではない。
今回のドレススタイルの提案では、「装い」の美的価値観を英国調クラシックをベースにコレクションがされていた。
特にトータルコーディネートのボディ ディスプレーのネクタイ、ジャケット、コートでのカラーアクセントが、ネクタイの色やコート裏地の柄などで表現されていた。