カルヴァンは、人の名前ですよね。カルヴァンは、フランス風でしょうか。カルヴィンなら、イギリス風。カルヴィーノならイタリア風かも知れません。
ファッションのほうでは、カルヴァン・クラインがいるでしょう。モオドなら、そのむかし、「カルヴァン」C ar v in がいました。
カルヴァンはフランス国から「レジョン・ドヌール」を受けています。では、なぜ、カルヴァンはレジョン・ドヌールを受けたのか。まあ、それほど簡単な因果関係ではないでしょうが。
カルヴァンは、比較的小柄な女の人が素敵に見える服ばかり創った。ご自分が小柄であったために。たぶんそれが評価されたのでしょう。
カルヴァンはカルヴァンでも、ジョン・カルヴァン。十六世紀の、宗教家ですね。
「われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は十分に長く………………。」
カルヴァンはその著『人生の短さについて』の中で、そんなふうに説いています。時の長さではなくて、時の使い方なのだ、と。うーん、耳が痛い。
カルヴィンが出てくる小説に、『カーデュラと盗癖者』があります。
「彼はカルヴィン・クーリッジ大統領の心音を持っていますのよ」
『カーデュラと盗癖者』は、1978年に、ジャック・リッチーが発表した物語。ここには、また、こんな描写も出てきます。
「この依頼人の女性は今夜九時少し過ぎに、緑色のカフスボタンを持ってわたしの探偵事務所を訪れたのだった。」
もしかすれば、エメラルドのカフ・リンクスでしょうか。
自分好みのカフ・リンクスを嵌めて、ジョン・カルヴァンの本を探しに行くとしましょうか。