ロウは、人の名前にもありますよね。
この場合にはLowe と書いて「ロウ」と訓むのですが。
たとえば、ジャック・ロウ。ジャック・ロウはアメリカの写真家。
ジョン・F・ケネディの写真を多く撮っている人物でもあります。
2013年には、『ケネディ回想録』の写真集を出しています。
ジャック・ロウは、1930年にドイツに生まれた写真家。2001年5月12日に、七十一歳で、NYに於いて世を去っています。
1949年に、ロウ一家はアメリカに移住。ジャック・ロウが十九歳の時に。
ジャック・ロウはその後、アーノルド・ニュウマンの助手に。その助手の時代に、『ライフ』誌の新人賞を得たのをきっかけに、独立。
1956年、ジョン・ロウ、二十六歳の時、たまたま、
ロバート・ケネディの写真を撮ることがあって。やがてケネディ一家との付き合いが生まれたという。
ロバート・ケネディが、兄のジョン・F・ケネディを紹介してくれたので。1958年のことです。
当時のジョン・F・ケネディは、大統領選挙戦の準備をしている頃でもありまして。
やがて、ジャック・ロウは専属のカメラマンとして起用されるのですね。
その時の条件は、一日、150ドル、加えて、実費。
ジャック・ロウが1958年以降、ジョン・F・ケネディの写真をたくさん写しているのも、当然のことでしょう。
写真集『ケネディ回想録』を眺めておりますと、ひとつのことに気づきます。
1958年のジョン・F・ケネディは、ごくふつうのシングル前二つボタン型のスーツを着ているのです。
ところが、1959年以降は、前ボタンを二つとも留めた着こなしに。
いわゆる「ロウ・トゥ」。
二十世紀以降の歴史で眺めますと、「ロウ・トゥ」の発明者は、ジョン・F・ケネディだろうと思われます。
そしてそのロウ・トゥは、1959年にはじまっているんですね。
どなたか1960年頃のロウ・トゥのスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。
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