MI 6とマッキントッシュ

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MI 6 は、英国秘密情報部のことですよね。「ミリタリー・インテリジェンス第六部」なので、「MI 6」になるんだそうです。
秘密情報部には第一部から第六部までがあって。第五部が、国内担当。第六部が海外担当ということになっているんだそうですね。
よく知られているところでは、イアン・フレミング。「007物」の作者、イアン・フレミングは一時、MI 6に勤務していたことがあるという。
意外に知られていないところでは、サマセット・モオム。英国の作家、サマセット・モオムは長きにわたって、MI 6との関係があったらしい。しかも依頼されて、かなり重大な任務にも携わっているようです。
そしてもうひとり忘れてならないのが、グレアム・グリーン。グレアム・グリーンは短い間、キム・フィルビーの部下として働いていたらしい。
キム・フィルビーはケンブリッジ大学の卒業生で、後に二重スパイの容疑がかけられた人物でもあります。
グレアム・グリーンですぐに想い浮かべるのが、映画『第三の男』。
『第三の男』では、脚本を担当。グレアム・グリーンの原作を映画化したのではなくて、最初から映画の脚本として、『第三の男』を書いた。
でも、それとは別に、グレアム・グリーンの「小説としての」、『第三の男』があるのですからややこしい。「小説の」、『第三の男』は、映画の後、1950年に出版されています。その中に。

「不思議なことだが、机に向かってシナリオを書くことはできない……………………。」

では、どうやってシナリオを書いたのか。ウイーンの、ホテルの、絨毯の上を何マイルも歩いて。監督の、キャロル・リードと一緒に。
つまり、自分たちが登場人物となって動き、しゃべることによって、脚本が生まれたと、グリーンは書いています。
さらに。

「昼食後、われわれは長靴をはき、マッキントッシュを着て、ウイーンの地下へ入っていった。」

とも。映画『第三の男』に、マッキントッシュは出てきません。が、脚本が仕上げられる過程では、マッキントッシュも役立っていたようですね。

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