ポテトはジャガイモのことですよね。たとえば、ポテト・フライだとか、ポテト・チップスだとか。
もちろん、マッシュ・ポテトも美味しいものです。マッシュ・ポテトに細かく刻んだ野菜を加えますと、たちまちポテト・サラダになってくれます。
ポテトとおしゃれも、まったくの無関係でもなくて。「ポテト」p o t at o は時に俗語で、靴下の空いた穴の意味にもなるんだそうですね。
1845年頃にアイルランドで、飢饉が発生。それは当時の主食であったポテトが絶望的な不作が原因でした。このために、ざっと200万人のアイルランド人が海外に移住することになったと、伝えられています。今なお、アメリカにも、アイルランド系の人たちが多いのも、そのためなんだそうですね。
また、結果としてはアイルランド文化を世界に広めることにも、なったわけであります。
ポテトがなくては作れないものに、コロッケがあるでしょう。コロッケも、まあ、好みではあるのですが。私はポテトの多い、挽き肉が少し入っているコロッケが好きです。
🎶 昨日もコロッケ 今日もコロッケ……………。
大正九年に流行したものに、『コロッケの歌』があるんだとか。これは新婚早々の旦那さんが、ぼやいている歌詞になっています。弁当のおかずがいつもコロッケなので。
ということは大正九年には、弁当のおかずに使われてくらいに、一般的になっていたのでしょうか。
久保田万太郎が七十三年の人生の幕を降したのが、昭和三十八年五月六日。
その後で、弟子が資料の整理をしていたら。ノートに新聞の切抜きが挟んであって。それを拡げてみると。「美味しいコロッケの作り方」だったという。あの食通の久保田万太郎も、コロッケがお好きだったのでしょう。
じゃがいもが出てくるミステリに、『レンブラントを取り返せ』があります。英国の作家、
ジェフリー・アーチャーが、2019年に発表した物語。
「………人参、じゃがいもは一語なのに?」
これは娘がお母さんに尋ねている場面として。なぜ、芽キャベツが、「ブラッセル・スプラウツ」と、二語になったいるのに。
ジェフリー・アーチャーの『レンブラントを取り返せ』を読んでおりますと、こんな文章も出てきます。
「………ダブルのブレザーをきちんと着こなした、いかにも金持ちそうな観光客に見える男性が……………。」
これは街の風景のひとつとして。
ダブルのブレイザー 。イギリスでは時に、「ボーティング・ブレイザー 」と呼ぶことがあります。シングルの、「クラブ・ブレイザー 」と区別するために。
ダブルのブレイザー は、英国艦船の制服からはじまっているとの説があるので。
どなたか完璧なボーティング・ブレイザー を仕立てて頂けませんでしょうか。