ロビンソン・クルーソーとロールカラー

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ロビンソン・クルーソーは、冒険物語の題名ですよね。子供の頃から、『ロビンソン・クルーソー』は、繰返し繰返し、お読みになったことでしょう。文句なしに、面白い読物です。
1719年に、英国の作家、ダニエル・デフォーが発表した物語。デフォーの『ロビンソン・クルーソー』は、発売と同時にベストセラー。七年の間に七刷りを重ねているそうです。
1720年には、フランス語版が出ています。当時のことですから、今の「版権」も確立されていないこともあって、多くの国から、『ロビンソン・クルーソー』が出版されています。
ことに人気があったのが、ドイツ。手を変え品を変え、いろんな『ロビンソン・クルーソー』が出されています。
『ロビンソン・クルーソー』には、原話があるのです。
アレクサンダー・セルカークの話。アレクサンダー・セルカークは、その時代の船乗り。セルカークは、船の上で問題があったらしく、無人島に置き去りに。その無人島で、四年と四カ月を過ごすことになったのです。
無事に帰国してから、幾人かの作家に、冒険談をしているようです。
その中のひとつに、高い崖から落ちて怪我をしなかったというのがあります。
セルカークは山羊を追いかけていて、山羊といっしょに落下。そのため山羊の上に落ちたので、大丈夫だった、とか。
デフォーの『ロビンソン・クルーソー』には、この「崖」の話は収録されていないのですが。

ロビンソン・クルーソーが出てくる小説に、『ジョン・ブラウンの死体』があります。E・C・R・ラロックが、1938年に発表した物語。

「………この神秘的な孤立感を味わって、ロビンソン・クルーソーになったかのような気がしていたところです。」

これはジョン・ブラウンの科白として。
また、『ジョン・ブラウンの死体SHには、こんな描写も出てきます。

「ロールカラーのついた青い船員のジャージーとグレイのフランネルのズボン………」

ここでの「ロールカラー」は、タートル・ネックのことです。イギリス英語では、「ロールカラー」はよく用いられるものです。
どなたか手打うどんで編んだようなロールカラーのスェーターを編んで頂けませんでしょうか。

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