ジャガイモと鹿革

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ジャガイモは、ポテトのことですよね。「ポテト・チップス」というではありませんか。
ポテト・チップスはアメリカ生まれとの説があります。ポテト・チップスもまた、食べはじめるとキリのないものでしょう。
ポテト・チップスは十九世紀の半ば、ニュウヨークの保養地、サラトガで生まれたとの説があります。
当時、サラトガには「ムーン・レイク・ハウスホテル」というのが あって。そこに来た客の注文が、「紙のように薄いフライドポテトを」。
この注文に受けて立ったのが、料理人の「ジョージ・クラム」。紙のごときフライドポテトを完成。
そんなわけで最初は「サラトガ・チップス」の名前で呼ばれたという。
イギリスにもポテト・チップスはあります。ただしイギリス人は「クリスプ」と呼ぶことが多いようです。口当たりがパリパリしているからでしょう。

アイルランドにポテトを伝えたのは、かのサー・ウォルター・ローリーだと信じられています。1580年頃のこと。これ以来アイルランドではポテトがほとんど主食にのなったんだとか。今でもアイルランド料理には、ポテトが少なくありません。
ところが十九世紀の半ば、アイルランドで、ジャガイモ飢饉。ポテトに疫病が発生したからです。このジャガイモ飢饉でアイルランドを離れることになったのも当然でしょう。
現在もアメリカをはじめアイルランド系の人たちは少なくありません。これもまたジャガイモ飢饉と無関係ではないのです。
見方を変えるなら、ジャガイモ飢饉が世界にアイリッシュ文化を広める結果となったのですが。

ジャガイモが出てくるミステリに、『魔女は夜ささやく』があります。2002年に、ロバート・R・マキャモンが発表した物語。

「ビドウェルが料理の並んだテーブルについてコーン毛ケーキ、揚げたジャガイモ、髄入りの豚の骨という朝食をぱくついていた。」

また、『魔女は夜ささやく』を読んでおりますと、こんな描写も出てきます。

「やあやあ、ようこそ!」戸口にあらわれた男が言った。茶色のシャツに鹿皮の上着をはおっている。

「鹿皮」ということは、バックスキンでしょうか。その昔、ネイティヴ・アメリカンは、煙でバックスキンを鞣すことがあったという。
どなたか鹿革で上着を仕立てて頂けませんでしょうか。

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