ピーターとピン・ストライプ

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ピーターは、男の子の名前によくありますよね。また、音楽の題名にも。
『ピーターと狼』は誰もが知る名曲でしょう。プロコフィエフが、1936年に作曲したものです。『ピーターと狼』は最初から、少年少女向きの音楽という気持があったらしい。
プロコフィエフと日本も無関係ではありません。1918年に、日本に来ているのですから。

「朝五時、東京着。ステーションホテルに宿をとる。駅の真上にある、とても洒落たホテルだ。」

6月1日のプロコフィエフの『日記』にそのように出ています。
これは今もある「東京ステーション・ホテル」のことかと思われます。
プロコフィエフは船で横濱に着き、横濱で買い物もしています。

「横浜ではまず、新しい黄色い靴を喜び勇んで買った。」

そんなふうにも書いています。

ミステリのほうにも「ピーター」がいるのです。「ピーター・ダイヤモンド」。
イギリスの作家、ピーター・ラヴゼイのミステリに登場する警視の名前、ピーター・ダイヤモンドなのです。
「エイヴォン・アンド・サマセット警察」の、警視という設定になっています。
たとえば、ピーター・ラヴゼイが1996年に発表した物語に、『猟犬クラブ』があるのは、ご存じの通り。この中に。

「ラトリッジです」細縞の背広の紳士が名乗った。

「細縞」。たぶん、ピン・ストライプのことなのでしょう。ペンシル・ストライプよりもまだ細い縞のこと。ピンの先で描いたほどの線という意味なのでしょう。
どなたか完全なるピン・ストライプのスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。

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