熊と靴

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熊は、ベアのことですよね。ブラウン・ベアといえば、「羆」の意味になるんだとか。
『ランニング・ベア』は、1960年代のヒット曲。ネイティヴ・アメリカンの悲恋を歌った曲でしたね。青年のあだ名が、「ランニング・ベア」だったのですが。

「………あのインディアンの血をうけた人間サムがいつものようによれよれの仕事服とゴム長と摩りきれた羊の皮の上衣姿で………」

1955年に、フォークナーが発表した短篇『熊』に、そんな一節が出てきます。フォークナーの『熊』は、ハンターが熊を仕留める話が中心になっているのですが。
日本でも昔から、熊は狩りの対象でした。主に毛皮と熊の胃を得るために。「熊の胃」は貴重な漢方薬とされたものです。

熊が出てくる小説に、『極北で』があります。2007年に、ジョージーナ・ハーディグが発表した物語。ただし物語の背景は、1616年に置かれているのですが。英国の捕鯨船の話。ひとりのイギリス船員が「極北」で生き延びる物語。

「クマの肉は石のように固い。」

熊の肉を食べようとして、苦労する場面なんですね。また、『極北で』には、靴のことも出てきます。

「靴は聞いていたとおりの素晴らしさで、防水の効いた厚い牛革に寒さを寄せ付けない三重底………」

この靴屋の店主は、「ハンス・ヤコブセン」。物語の主人公は、仲間の船員にこの靴屋を教えてもらったのですが。
三重底の、寒さに強い靴。どなたか作って頂けませんでしょうか。

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